性病(STD)は自然治癒する病気ではありません。医師による性感染症(STD)診断、治療はお早めに。
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トリコモナスという原虫によって、感染する病気をトリコモナス感染症と言います。他の性感染症よりも感染力が非常に強く、トイレや風呂場で感染する事もしばしばあります。また、若年層だけでなく、幅広く中高年にかけて感染者がいらっしゃるのも特徴の一つです。
基本的には、性行為によって感染しますが、トリコモナスは乾燥には非常に弱い一方で、水中には強い為、場合によっては、便座や浴槽で感染する事があります。
トリコモナスの感染により、尿道炎や前立腺炎を起こしますが、自覚症状は殆どありません。
(95%位の人が無症状と言われています。)
トリコモナスの感染により、悪臭の強いおりものが増え、外陰部、膣に強い痒みを生じます。更に放置されると、トリコモナスが膣内環境を変えてしまう為、自浄作用が損なわれてしまいます。その結果、二次感染を起こし、症状を悪化させる事もしばしばあります。
(40%位の人が無症状と言われております。)
女性の場合は、膣分泌物を顕微鏡で診させて頂ければ、トリコモナスを確認する事が出来ます。そして、男性の場合は、尿または尿道分泌物、前立腺液、精液中のトリコマナスを、女性同様顕微鏡で確認します。トリコモナスは、白血球より1回り程大きく、忙しく動かしながら波動状に運動している事が多い為、基本的な確認は容易ですが、男性の場合は、発見出来ない事の方が多いです。
上記でも述べましたが、トリコモナスは、便器・浴槽・タオルなどで感染する事もありますので、性行為の経験のない女性でも、極稀に感染している場合があります。
また、性感染症の中でも、ピンポン感染をする確率が高い為、ご自身が確定診断された場合は、必ずパートナーに伝え、2人同時に治療を受けられる様にされください。
基本的に、抗原虫剤を10日間服用すれば、完治します。また、女性の場合は、抗原虫剤の膣剤を1週間程度併用して、治療を行う場合もあります。
男性、女性ともに不妊症の原因になる場合があります。特に女性の場合、妊娠時期の感染は流産や早産の原因になることもあります。感染が子供に影響してしまうこともありますので、必ず妊婦検診を受けましょう。またHIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常の3~5倍高くなると言われています。性感染症(STD)は放置していると悪化してしまうことも多く見られます。自分とパートナーのためにも、心配な時は検査を受けるようにしましょう。