性病(STD)は自然治癒する病気ではありません。医師による性感染症(STD)診断、治療はお早めに。
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肝炎を起こす原因のウイルスは、A型・B型・C型・D型・E型・G型・TT型とありますが、その中で、性行為によって感染する病気が、B型肝炎とC型肝炎とお考えください。(A型肝炎も、性行為によって感染する事がありますが、極稀のケースです。)
まず、B型肝炎に関しては、血液や唾液などの体液を介しての感染が主に考えられます。そして、感染源に関しては、過去の輸血・医療事故(医療従事者の針刺し事故)・母子感染・性的接触などが原因と言われております。
次に、C型肝炎に関しては、基本的に性的接触によって感染しますが、B型肝炎よりは、その確率は少ないと言われており、夫婦間の感染もゼロではありませんが、比較的に少ない事が分かっております。また、性産業従事者は、C型肝炎感染者の割合が高い事も分かっております。
(B型肝炎)
自覚症状がある場合は、発熱・黄疸・嘔吐などの症状がありますが、感染していても、全く症状がないまま治癒する人もいらっしゃいます。ただ、一部の人で無症候性キャリアーや慢性肝炎となる事もあり、感染された人の1%は、劇症肝炎を起こし、死に至る事もあります。
(C型肝炎)
自覚症状がある場合は、B型肝炎と同様ですが、基本的に感染されても無症状が多くいらっしゃいます。
検査方法に関しては、B型肝炎・C型肝炎共に、血液検査を用いて行います。ただ、B型肝炎は、感染後1ヶ月以上経ってから、C型肝炎は、感染後3ヶ月経ってからでないと、はっきりとした結果が出ません。
B型肝炎の場合は、未感染者であれば、ワクチンで感染を防ぐ事が出来ますが、C型肝炎の場合は、ワクチンがありませんので、感染予防は、コンドームの使用しかありません。
C型肝炎の場合、ウィルスの型、ウィルスの量、年齢などによって個人差はありますが、現在インターフェロン(またはリバビリンの併用)が唯一の治療となります。
B型肝炎の場合、インターフェロンかラミブジン、(またはアデホビル併用)との治療選択になります。
このように、B型肝炎やC型肝炎の治療方法は、人それぞれ異なる為、検査結果が陽性で出た場合は、速やかに専門の医院に行かれる事をお勧めします。
※当院では、検査までは行えますが、治療までは行えませんので、ご了承ください。
男性、女性ともに不妊症の原因になる場合があります。特に女性の場合、妊娠時期の感染は流産や早産の原因になることもあります。感染が子供に影響してしまうこともありますので、必ず妊婦検診を受けましょう。またHIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常の3~5倍高くなると言われています。性感染症(STD)は放置していると悪化してしまうことも多く見られます。自分とパートナーのためにも、心配な時は検査を受けるようにしましょう。