性病(STD)は自然治癒する病気ではありません。医師による性感染症(STD)診断、治療はお早めに。
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性器ヘルペスは性交渉以外にもオーラルセックスでも感染しますか?
性器ヘルペスの患部を直接手で触って、体の他の部位に触れた場合は伝染しますか?また、他人にも伝染しますか?
性器ヘルペスに感染した患者の血液が手にかかった場合、感染しますか?
性器ヘルペスが完治しない場合、セックスするとパートナーに感染し続けてしまうのでしょうか。
性器ヘルペスに感染した場合、女性はおしっこができないほどの激痛と聞きましたが、そうなる前に予防、または検査で発見することは可能ですか?
パートナーが性器ヘルペスに感染しました。自分には何の症状も出てませんが、潜伏期間などありまずか?
単純ヘルペスウイルス(HSV)1型または2型の感染症で、外陰部に小水疱やびらんを形成する疾患です。一度潜伏感染したウイルスを除去することは出来ないため、再発の予防が必要となります。感染後、感染部位の末梢神経より侵入し腰仙髄神経節に潜伏感染します。潜伏感染したHSVは、免疫力の低下等によって再活性化し、神経を下行して粘膜や皮膚に達しその部位に病変を形成します。
単純ヘルペスウイルスが性器へ感染した場合に、性器ヘルペスと呼びますが、口腔内にも感染します。HSV1型による初感染は、オーラルセックスで感染することが多いと言われています。口唇ヘルペスのウイルス(単純ヘルペスウイルス1型が多い)が性器に感染し、性器ヘルペスを発症する事もありますので、口唇ヘルペスを発症している場合は、オーラルセックスは避けましょう。
温泉やプールの水の中での感染の可能性はほとんどありませんが、バスマットやタオルからの感染は考えられますので、感染者との共有は避けられたほうが良いでしょう。
自分の口唇ヘルペスを手で触るなどして性器に移してしまう事も、場合によってはありますし、他人に感染させる可能性も同様にあります。
ヘルペスの症状は、再発を繰り返すのが特徴ですが、口唇ヘルペスの場合、平均年2回程度ですが、性器ヘルペスでは女性は年8回、男性は年12回と頻繁に繰り返します。また、性器ヘルペスの場合は、臀部や大腿部、肛門周囲などに症状が出る事もあります。
ヘルペスウイルスは、発病中の水泡の中に存在しますので、血液が手にかかった程度で感染するという事はほとんどありません。
性器ヘルペスが発症している状態を放置して場合、基本的には自然治癒する事が多いのですが、場合によっては、強い頭痛、項部硬直、羞明感など髄膜刺激症状を伴う事や、尿閉や便秘などの末梢神経麻痺という症状が発症する事もありますので、病院に行かれて治療を受けられる事をお勧めします。
ヘルペスウイルスを完治する事は出来ません。ただ、日常の体調管理をしっかりして頂ければ、症状が再発する確率がかなり減ります。
ヘルペスは一度感染すると完治するという事はありません。そのため、パートナーに一度感染させてしまったという事であれば、感染し続けるということではなく、ヘルペスが再発したとお考えください。
基本的には症状が出現するまでは難しいと思いますが、無症候のうちに感染し潜伏感染している場合もありますので、その場合は、血液検査で判定する事出来ます。一般的に、男性よりも女性が初感染した時の方が、症状は強く出現します。(排尿時に激痛等の症状)また、単純ヘルペス1型・2型であれば、1型の方が重症になります。予防としてはパートナーの感染の有無を確認し、コンドームの着用・発症時の接触を避けて頂く様にされてください。
ヘルペスの潜伏期間は、2~21日(3~7日が多い)です。
男性、女性ともに不妊症の原因になる場合があります。特に女性の場合、妊娠期に感染していると、流産や早産の原因に。さらに、子供が感染して産まれた場合、肺炎や失明の原因になったり、死にいたることもあります。必ず妊婦検診を受けましょう。また、HIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常の3~5倍高くなると言われています。性感染症(STD)は放置していると、最悪の場合、死に至ることもある恐ろしい病気です。自分とパートナーのためにも、定期的に検査を受けるようにしましょう。