性病(STD)は自然治癒する病気ではありません。医師による性感染症(STD)診断、治療はお早めに。
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性感染症とは、基本的に、性的接触(オーラルセックスも含む)によって感染する病気の事を言い、一般的に略して、性病とも言われます。また、英語では、Sexually-Transmitted-Disease(性行為によって感染する病気)を略して「STD」と呼んでいます。
性感染症は主に細菌性、ウィルス性、原虫など、多種多様な微生物によるものです。
そして、性感染症の症状の多くは、性器近辺に出る事が多く、全身に及ぼす症状はそれ程ない為、多くの人が性感染症に関心を持っていても、あまり深刻に考えていないのが現状で、テレビや新聞でもニュースになる、HIV感染者が年々増加傾向にあります。
性感染症の正しい知識を持つことと、もし、感染したのではないかと疑うようなことがあれば、早期に適切な治療を受けるようにしてください。
性病は、もともと花柳病(かりゅうびょう)と呼ばれていました。(花柳病とは、芸者や遊女などで感染する病気の事を意味します。)ところが、昭和23年、性病予防法という法律が定められ、定義された病気は、淋菌(淋菌感染症)、梅毒、軟性下疳、鼠径リンパ肉芽腫(現在のクラミジア)の4種。その後、この4種類の病気(感染症)のことを、「性病」と呼ぶようになりました。
しかし、時代の進化と共に、新種の性病が流行り出してきました。そして、平成9年には、性病予防法は廃止され、新たに「感染症法」が制定されました。それに伴い、性病は「性感染症」と呼ばれるようになり、性行為で移る病気全般を指すようになりました。現在、性感染症と呼ばれているものは、淋病、クラミジア、コンジローム、ヘルペス、膣トリコモナス、毛ジラミ、梅毒、エイズなどが挙げられますが、肝炎のような病気も、性行為で感染するという視点で考えれば、「性感染症」のひとつに含む場合もあります。
上記で述べた様に、性病と性感染症という2つの言葉がありますが、一言で言えば、性病は古い言葉で、性感染症が新しい言葉という事になります。
性感染症は、基本的に自然発生する病気ではありません。性感染症は、オーラルセックスを含む性行為によって感染する病気です。ただ、ごく稀に公衆浴場やサウナなどで感染する場合もあります。感染経路としては、性感染症に感染している人と性的な接触があった場合のほか、口、血液、患部(イボ、水泡などの症状)組織、陰毛などの接触が挙げられます。
排尿時に痛みを伴ったり、膿が出たり、亀頭部や陰茎部の皮膚に、カスが溜まったり炎症を起こしたり、イボやシコリや水泡といった腫瘍物が出来たりと、様々な症状を発症します。ただ、最近では、自覚症状が出にくい性感染症(STD)も増えており、パートナーに症状が出た時や、パートナーが不特定多数いる場合には、病院でしっかりとした検査や診断を受ける事をお勧めします。
おりものの量が増えたり、痒みや違和感を感じたり、膣の状態が変化します。また、膣の周りの皮膚に、イボやシコリや水泡といった腫瘍物が出来たりと、様々な症状を発症します。また、男性と同様に、自覚症状が出にくい性感染症(STD)も増えており、パートナーに症状が出た時は、早めに病院で、しっかりとした検査や診断を受ける事をお勧めします。
男性、女性ともに不妊症の原因になる場合があります。特に女性の場合、妊娠時期の感染は流産や早産の原因になることもあります。感染が子供に影響してしまうこともありますので、必ず妊婦検診を受けましょう。またHIV(エイズウイルス)に感染する可能性が通常の3~5倍高くなると言われています。性感染症(STD)は放置していると悪化してしまうことも多く見られます。自分とパートナーのためにも、心配な時は検査を受けるようにしましょう。